アフリカには世界人口の約18.3%が暮らしており、アジアに次いで人口の多い大陸です。2025年2月時点で人口は15億人を超え、そのほぼ半数がナイジェリア(2億3,580万人)、エチオピア(1億3,420万人)、エジプト(1億1,770万人)、コンゴ民主共和国(1億1,150万人)、タンザニア(6,980万人)に集中しています。Altezza Travelによる本レポートでは、人口密度の高いアフリカ諸国について、経済・社会の状況や現地の暮らしを詳しく見ていきます。
アフリカの人口は毎年2%以上増加しており、ニジェールやコンゴ民主共和国では3%を超えています。人口統計の専門家は、2050年までにアフリカの人口が25億人に達する可能性があると予測しています。高い出生率によって大陸全体の年齢構成は非常に若くなっていますが、一方で平均寿命の短さや貧困率の高さを伴うことも少なくありません。によると、4億3,800万人以上(29%)が極度の貧困状態にあり、1日2.15米ドルで生活しています。以下で詳しく見ていきます。
人口で見るアフリカ諸国(2025年)
人口の多いアフリカ上位7か国
本記事の作成にあたっては、Statistaの分析レポート、国際プロジェクトWorldometer*の推計、Global Financeの経済データ、World Povertyの調査、World Happiness Report**、さらにPopulation Statのデータを参照しました。Population Statは、世界銀行および国際連合が公表する情報を収集し、体系化しています。
*Worldometerは、研究者と開発者からなる国際チームによって運営されています。世界最古かつ最大の図書館協会である米国図書館協会は、同サイトを優れた参考情報サイトの一つとして認めています。その統計は、主要大学や企業でも利用されています。
**World Happiness Reportは、Gallup、Oxford Wellbeing Research Centre、国連による共同プロジェクトです。ランキングは、回答者に自分の生活を0(考え得る最悪の生活)から10(考え得る最高の生活)で評価してもらう調査に基づいています。調査対象は143か国です。2024年はフィンランドが7.741で首位、アフガニスタンが1.721で最下位でした。
人口で見るアフリカ上位7か国は以下の通りです。
7. ケニア
- ケニアの人口:5,710万人
- 首都:ナイロビ(500万人)
- 幸福度指数:4.470 | 世界114位
執筆時点のケニアの人口は57,151,749人で、そのうち1,400万人以上が極度の貧困状態にあります。貧困層の約86%は農村部に暮らしています。
全体では人口の31.9%が都市部に住んでおり、最大の都市はナイロビ、カカメガ(186万人)、モンバサ(137万人)です。これらの数値は毎年増加しています。年齢中央値は20歳で、より良いインフラや機会を求めて農村部から都市部へ移る若者も増えています。実際に、そこで成功をつかむ人も少なくありません。
ケニアはサハラ以南アフリカで最大の経済規模を持つ国です。東アフリカの戦略的な位置にあり、モンバサのような主要港と発達した道路・鉄道網が活発な対外貿易を支えています。このため、金融、通信技術、産業、観光を中心に、海外投資先としても注目されています。人気の目的地の一つがマサイマラ国立保護区で、晩夏から初秋にかけてヌーの大移動を見ることができます。観光は外貨獲得に大きく貢献し、雇用の創出にもつながっています。
ケニアの人口は2030年に6,310万人、2050年には8,350万人に達すると予測されています。
6. 南アフリカ
- 南アフリカの人口:6,440万人
- 首都:ケープタウン(470万人) | プレトリア(160万人) | ブルームフォンテーン(55.6万人)
- 幸福度指数:5.422 | 世界83位
南アフリカは、アフリカ大陸でも発展した経済を持つ国の一つであり、世界で最も成長の速い消費市場の一つでもあります。人口は64,491,874人です。金、プラチナ、その他鉱物の主要輸出国であり、定着した民主制度、発達した金融部門、そして年齢中央値28.7歳の若く技能を持つ労働力を有しています。
こうした強みは貧困水準にも一定の好影響を与えています。南アフリカは大陸で最も貧しい10か国には入りませんが、貧困はしばしば人口構成と関連しています。約1,320万人が極度の貧困状態にあり、その58%は農村部に暮らしています。興味深いことに、首都が3都市ある一方で、最大都市はヨハネスブルグで、人口は約600万人です。
高い犯罪率は経済成長の妨げとなっており、南アフリカはアフリカで最も危険度の高い国の一つとされています。同国の人口は2030年までに6,800万人を超え、2050年には7,910万人に達すると予測されています。
5. タンザニア
- タンザニアの人口:6,980万人
- 首都:ドドマ(約20万人) | ダルエスサラーム(500万〜700万人)
- 幸福度指数:3.781 | 世界131位
タンザニアは、アフリカの中でも発展の勢いがあり、見どころが多く、比較的安全とされる国の一つです。キリマンジャロ山(5,895m / 19,341ft)、セレンゲティやンゴロンゴロの公園、インド洋沿いの白砂のビーチなど、独自性のある観光資源で知られています。
人口は69,861,351人で、約34%が極度の貧困状態にあり、その多くは農村部に暮らしています。ドドマが公式の首都ですが、ダルエスサラームは現在も経済・文化の中心であり、アフリカの主要都市の一つへと急速に成長しています。これにムワンザ(110万人)、アルーシャ(50万〜60万人)が続きます。
主な収入源には、鉱業、農業、そして金融、産業、観光分野への海外投資があります。特に観光はインフラ改善と雇用創出に大きく寄与しており、貧困や人道的課題を抱える遠隔地域にも影響を及ぼしています。
タンザニアの人口は2030年に8,090万人、2050年には1億2,900万人に達すると予測されています。年齢中央値は現在の17.5歳から、今世紀半ばには21.8歳へ上昇すると見込まれています。
4. コンゴ民主共和国
- コンゴ民主共和国の人口: 1億1,150万人
- 首都: キンシャサ(1,600万人)
- 幸福度指数:3.295 | 世界139位
コンゴ民主共和国は、いくつもの矛盾を抱える国です。コバルト、銅、ダイヤモンド、金といった膨大な天然資源、肥沃な土地、豊かな生物多様性、広大な熱帯雨林を有しながら、人口111,606,100人の同国は、世界で最も貧しく危険度の高い国の一つにとどまっています。
コンゴ人の70%以上が極度の貧困状態にあり、1日6.85米ドルを超える収入を得ている人は4%未満です。この状況の背景には、政治的不安定、テロリズム、深刻な人道危機があります。高い出生率はこうした問題をさらに悪化させ、経済、社会、環境に大きな課題をもたらしています。それでも人口は、2050年までに約2億1,800万人へ倍増すると見込まれています。
首都キンシャサは、世界でも成長の速い巨大都市の一つで、人口は約1,600万人です。急速な都市成長により、住宅不足、交通問題、非公式雇用の増加が生じています。
3. エジプト
- エジプトの人口:1億1,770万人
- 首都:カイロ(2,160万人)
- 幸福度指数:3.977 | 世界127位
第3位はエジプトです。アフリカの中でも安全性が比較的高く、経済的にも豊かな国の一つとされています。中東とヨーロッパの間に位置する戦略的な立地により、国際貿易を促進し、海外投資を引きつけています。
総人口は117,739,255人で、農村部に暮らす人が約60%を占める一方、極度の貧困状態にある人は約2%にとどまります。年齢中央値は24.5歳、平均寿命は71.81歳です。
エジプトの人口は2030年までに1億2,700万人を超え、2050年には1億6,100万人に達すると予測されています。
2. エチオピア
- エチオピアの人口: 1億3,420万人
- 首都:アディスアベバ(510万人)
- 幸福度指数:3.861 | 世界130位
エチオピアは、古代にまで起源をたどることができる世界でも古い国の一つで、現在の人口は134,300,650人を超えています。人口の約12%が貧困線以下で暮らしており、その多くは農村住民です。都市部に住む人は22.5%にとどまります。エチオピアの経済中心地であるアディスアベバには、の本部があります。
エチオピアは、アフリカで最も成長の速い経済圏の一つです。高い出生率により、2050年には人口が2億2,500万人を超えると予測されており、インフラや医療面の課題が生じる可能性があります。一方で、大規模な消費市場と比較的低コストの労働力は、多くの海外投資を呼び込んでいます。
農業は現在も経済の主要な原動力ですが、根本的な課題も抱えています。エチオピアは海へのアクセスを持たない内陸国であるため、物流が複雑になり、輸送コストや事務負担が増加します。さらに、農業は天候条件と世界の商品価格に大きく左右されます。就業しているエチオピア人の多くが、この分野で働いています。
1. ナイジェリア
- ナイジェリアの人口:2億3,580万人
- 首都:アブジャ(350万人)
- 幸福度指数:4.881 | 世界102位
ナイジェリアはアフリカで最も人口の多い国で、人口は235,866,900人、世界人口のほぼ3%を占めています。西アフリカに位置し、ベナン、ニジェール、チャド、カメルーンと国境を接しています。最大都市ラゴスは経済の中心であり、世界で最も成長の速い巨大都市の一つです。人口は約1,530万人にのぼります。
ナイジェリアの社会経済状況は、コンゴ民主共和国と似た面があります。豊富な天然資源を持ち、世界有数の石油輸出国でありながら、貧困率や犯罪率の面では厳しい状況にあります。7,200万人を超えるナイジェリア人が1日2.15米ドルで生活しており、約4,000万人が3.65米ドル、同程度の人数が1日6.85米ドルの収入で暮らしています。
ただし、状況は少しずつ改善しています。石油収入がナイジェリアのGDPの中心である一方、政府は農業、製造業、金融、IT・メディア分野を積極的に後押ししています。それでも、低い生活水準、不安定な政治、治安上の懸念は成長の妨げとなり、教育を受けた若者の海外流出を招いています。
2050年までに、ナイジェリアの人口は3億5,910万人に達する可能性があります。年齢中央値は現在の18歳から23.9歳へ上昇すると見込まれており、その背景の一つには平均寿命の伸びがあります。現在の平均寿命は54.6歳です。
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