2025年2月5日、Altezza TravelはTravelife認証を取得しました。これは、現在世界の旅行会社が取得できるサステナビリティ認証の中でも、最も高い水準のひとつです。
タンザニアに数百社あるツアーオペレーターのうち、この認証を取得しているのはわずか5社です。当社の取り組みが、他社の認証取得へのきっかけとなることを願っています。提携先のひとつであるSerengeti Balloon Safarisは、すでにTravelifeメンバーに名を連ねています。
世界のどこで旅を計画する場合でも、旅行会社を選ぶ際には、Travelife公式サイトで認定企業の一覧を確認し、選択肢として検討されることをおすすめします。
Travelife認証とは
Travelife認証は、社会・環境面のサステナビリティに対する取り組みを評価する、国際的に信頼性の高い認証です。取得には、サステナビリティ管理、オフィス運営、サプライヤーとの関係、顧客コミュニケーションを含む160以上の基準を満たす必要があります。
この認証は、ツアーオペレーターと旅行会社を対象とした3段階のプログラムで構成されています。内容は、、、そしてです。
当社は第3段階である「Travelife Certified」に到達しました。さらにAltezzaは国連観光機関にも加盟しており、国際的なサステナビリティ基準への取り組みを継続しています。
Travelife認証が重要な理由
「サステナビリティ」や「社会的責任」という言葉は、旅行会社が環境や地域社会への配慮を示すために使う一般的な表現になりました。しかし、その主張が本当に実態を伴っているかを確認するのは簡単ではありません。写真や動画だけでは、信頼できる証拠とはいえません。たとえば、ツアーオペレーターが学校へ一度だけ寄付を行い、その写真を撮影したうえで、継続的な活動であるかのように見せ続けることも可能です。
そこで重要になるのがTravelife認証です。この認証は、企業が自社サイトやソーシャルメディアで示す取り組みが実質を伴うものかを確認します。さらに重要なのは、従業員の福祉、地域開発、自然保全について、ツアーオペレーターが具体的な基準を守っているかを検証する点です。Travelifeの監査員が実際に会社を訪問し、すべてを対面で確認した後にのみ、この認証は付与されます。
Travelife認証プロセスの厳格さ
最初の段階では、事業運営、従業員への対応、環境保護に関する10カテゴリー、合計160問以上の質問に回答しました。各質問について、回答を裏付ける写真や書類も提出しています。アムステルダムを拠点とする監査員が申請内容を確認した後、別の監査員が当社オフィスで現地監査を行うよう指名されました。この2人目の監査員の目的は、当社が申告した運用の正確性を確認することでした。
Travelife基準における大規模事業者として、当社の監査は2日間にわたって実施されました。監査員は書類を詳細に確認し、オフィス、倉庫、ガレージ、登山拠点を訪問しました。また、無作為に選ばれた従業員への聞き取りも行い、透明性を保つため、当社のサステナビリティ担当者はその場に同席しませんでした。
監査完了後、監査員は報告書を作成してアムステルダムへ送付し、Travelifeチームが評価を行ったうえで、当社が主要要件に適合していることを確認しました。
Travelife監査で示された改善点
評価基準全体では高いスコアを取得しましたが、監査では改善できる分野も示されました。
サステナビリティ事業の固定予算。 現在は柔軟な予算方式を採用し、各プロジェクトの必要に応じて資金を割り当てています。2025年6月30日までに、進行中および今後のすべてのサステナビリティ事業について固定予算を設定します。
全プロジェクトのウェブサイトでの報告。 これまでは時間的な制約により、すべてのプロジェクトを常に報告できていたわけではありません。2025年12月31日までに、2025年以前に実施したすべての取り組みを含む包括的なサステナビリティ報告書を公開し、その後も毎年継続して報告する予定です。
現地でのカーボンオフセット。 2024年は、当社が参加するUN Global Climate Projectの助言に基づき、海外のサプライヤーを通じて炭素排出量をオフセットしました。今後は、現地プロバイダーであるCarbon Tanzaniaと提携します。
水使用量の把握: 申請時点では、水使用量の追跡を行っていませんでした。現在はモニタリングを開始しており、2025年12月31日までに提出予定の次回報告書に詳細データを含めます。
Travelife認証取得に向けた当社の取り組み
Travelife Certifiedとなるには、良き雇用主であること、地域社会を支えること、環境を守ることという3つの主要な責任が求められます。当社では、これらの責任を次のような形で実践しています。
公正な雇用慣行
Altezza Travelでは、260名以上のフルタイム従業員を正式に雇用しており、全員が正式な雇用契約を結んでいます。この仕組みにより、試用期間中の従業員や研修生を含め、全員について国の社会保障やその他の福利厚生に加入できます。非公式な現金払いは行っていません。
その結果、すべての従業員はNational Health Insurance Fund (NHIF)を通じて無償で医療を受けられ、Work Compensation Fund (WCF)による業務上の事故補償を受けられます。また、タンザニアの銀行から融資を申請することも可能です。National Social Security Fund (NSSF)の年金口座も保有しています。さらに、何らかの理由で職を失った場合には、NSSFからの補償に加え、当社からの退職手当も支給されます。
こうした制度はEUや北米では標準的ですが、タンザニアではかなり先進的な取り組みです。Statistaの報告によると、タンザニアの都市部労働者の50%以上はインフォーマル経済で働いており、このような福利厚生や保護を受けていません。
Altezzaの260名の従業員のうち、169名は女性です。 これは、伝統的に男性中心の傾向が強いタンザニア社会では非常に高い割合です。
UN Womenの報告によると、タンザニアの管理職にある女性は、同等の男性と比べて通常約20%低い賃金を受け取っています。一方Altezzaでは、同じような職位にある女性と男性が同一の賃金を受け取るよう徹底しています。給与は職務内容と在籍年数に基づいて決定され、公正で透明性のある報酬制度を維持しています。
ポーターへの責任ある対応とKPAP加盟
Altezza Travelは、登山チームに所属する3,000名以上のポーターの福祉に責任を持って取り組んでいます。その状況は、Kilimanjaro Porter Assistance Project (KPAP)への加盟を通じて確認されています。KPAPは、キリマンジャロの運営会社によるポーター待遇を監督する唯一の独立機関です。
当社では、次の方法でポーターの安全と待遇を確保しています。
- ポーターには業界平均を上回る賃金を支払っています。
- 信頼性の高い装備を支給し、1日3回の温かい食事を用意しています。
- 安全な労働環境を維持しています。
- 体調を崩したポーターには、給与全額、包括的な医療ケア、必要に応じたヘリコプター搬送を提供します。
- KPAPの監査員が、これらを含む各基準への当社の適合状況を独立して確認しています。
タンザニアにおけるKPAPの役割について詳しくは、当社のKPAPミッションに関するレポートをご覧いただくか、下の動画をご視聴ください。
Altezzaの最低賃金は業界基準の2.5倍です
タンザニアでは、観光業界の最低賃金は月額60米ドルにすぎず、農業従事者の賃金は40〜80米ドルです。地方部の生活費が比較的低いとしても、当社ではこのような低賃金を容認できないと考えています。Altezza Travelでは、英語力や研修を必要としない単純労働の最低賃金を160米ドルに設定しています。この水準であれば、家族が安定した生活を送ることができます。National Bureau of Statisticsの2024年報告によると、都市部に住む有資格の訓練済み専門職を含め、民間部門の労働者でこの金額を得ている人は40%未満です。
オフィス勤務スタッフとガイドの賃金は、東欧諸国の水準に匹敵します。これらの職種の平均給与は700〜1,300米ドルで、最高額は約2,000米ドルに達します。2024年時点で、タンザニアの民間部門従業員全体のうち、280米ドルを超える給与を得ていた人は15%未満でした。当社は、国内でも高い水準の賃金を支払う雇用主のひとつとして、チームメンバーが適切な報酬を受け取り、一定の生活水準を維持できるよう努めています。
故人となった従業員のご家族への支援
2014年に設立されたAltezza Travelは、成熟した大規模な会社へと成長しました。この10年間で、高齢、COVID-19、不慮の事故により、残念ながら複数の従業員を失いました。当社では、故人となった従業員のご家族への支援を継続しており、お子様の教育費と関連費用を卒業まで負担しています。
自然保全への取り組み
世界各地で野生動物の個体数が急速に減少していることに、当社は強い危機感を持っています。International Union for the Conservation of Nature (IUCN)のデータは、この深刻な傾向を示しています。アフリカゾウの個体数は、1970年の170万頭超から2016年には415,000頭まで減少しました。現在はさらに少なくなっています。
同様に、クロサイなど他の大型哺乳類の数も減少しており、クロサイは1960年の100,000頭超から現在は4,000頭未満になりました。ライオンとキリンの個体数も、それぞれ50%と30%減少しています。
私たちは、自分たちと同じように、子どもや孫の世代にもサファリを楽しんでほしいと考えています。この10年間で、タンザニア政府は野生動物の個体数回復に大きな前進を遂げており、当社もその取り組みを支援しています。
以下は、当社が資金提供を行ったプロジェクトの一部です。
キリマンジャロ国立公園への消火設備コンテナの寄贈
2020年と2022年、キリマンジャロ山では大規模な山火事が発生しました。Altezza Travelは消火活動に参加し、数百名のガイドとポーターに装備を整えて派遣し、公園レンジャーを支援しました。当社チームは、キリマンジャロ山のレンジャーに次ぐ最大規模の救援部隊でしたが、動員には12時間以上を要しました。この経験から、火災は拡大する前の初期段階で封じ込めることが最も重要だと学びました。
この課題に対応するため、2024年に当社はキリマンジャロ国立公園の各入山ゲートに大型の消火設備コンテナを設置しました。各コンテナには、火災発生直後に消火を開始するための必要な装備が十分に備えられています。その結果、現在では火災発生時に600名が出動準備を整えるまでの時間が5時間未満になりました。
詳しくはこちら:
ムコマジ保護区でのサイ保全支援
ムコマジ保護区の若いサイには、当社の支援を評価してAltezzaという名前が付けられました。当社は、サイの飼育と保護に必要な資金として、保全チームへ寄付を行いました。
詳しくは、当社のムコマジ国立公園のライノサンクチュアリに関するレポートをご覧ください。
保護・リハビリ施設のゾウ、ライオン、ヒョウへの支援
さまざまな理由で野生下では生きていくことができない野生動物は、Tanzania Wildlife Research Institute (TAWIRI)の保護・リハビリ施設でケアされています。当社は、若いゾウ2頭、ライオン2頭、ヒョウ1頭の栄養管理と獣医療にかかる費用を負担しています。
タランギーレのリカオンへの首輪型GPS装着
当社は、絶滅危惧種であるリカオンの年間移動パターンを追跡するためのGPS首輪を調達できるよう、タンザニア国立公園局へ寄付を行いました。さらに、このプロジェクトに参加するレンジャーチームの燃料も当社が提供しました。
アマニ森林の野鳥回復プロジェクト
当社は、Nature Tanzaniaが主導するアマニ森林の野鳥回復プロジェクトを支援するため、13,000米ドルの助成金を提供しました。この助成金は、必要な研究費に充てられました。
また、地元農家との協力関係も築きました。当社レストランで使用する黒コショウを農家から購入する代わりに、農家はより収益性が高い一方で環境負荷の大きいカルダモン栽培のために樹木を伐採しないことに合意しています。
詳しくはこちら:
- Nature TanzaniaとのLong-billed Tailbird保全プロジェクトに関するレポート
メセラニ・スネークパーク・クリニックへの支援
メセラニ・スネークパーク・クリニックは、タンザニア北部でヘビ咬傷用の抗毒素を提供する唯一の施設です。同センターは、地域住民と旅行者の双方に無償で緊急治療を提供しています。当社は、1年分の抗毒素と医療機器の購入を支援するため、6,500ユーロの助成金を提供しました。
Serengeti De-snaring Projectへの支援
当社が手配するすべてのサファリ旅行について、収益の一部をフランクフルト動物学協会の取り組みであるセレンゲティの罠撤去プロジェクトに寄付しています。2017年以降、このプログラムは公園内から50,000個以上の罠を撤去してきました。当社の寄付は、機動対応チームの燃料費と給与に充てられています。
その他の保全活動への支援
創業者のAlexとDmitryは、以下の保全活動および市民科学の取り組みに個人として寄付しています。
- eBird:野鳥観察者が観察記録を登録・共有できるグローバルプラットフォームで、生物多様性の研究と保全に貢献しています。
- xeno-canto:世界各地の鳥の鳴き声録音を収集・共有し、研究と識別を支援するコミュニティ主導のデータベースです。
- iNaturalist:植物や動物の観察記録を登録・共有できるソーシャルネットワーク兼市民科学プラットフォームで、世界の生物多様性研究に役立っています。
これらは、当社が支援している取り組みの一部にすぎません。継続中のプロジェクトとその成果について詳しくは、当社ブログのAltezza Travelのサステナビリティ・プロジェクトページをご覧ください。
Altezza Travelのすべてのコンテンツは、専門的な知見と十分な調査に基づき、当社の 編集方針.
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